コエンザイムQ10の効果と正しい飲み方

コエンザイムQ10とATP

ヒトは、生命活動を維持するため、生体内でエネルギーを産生しています。そのエネルギーの源であるATP(アデノシン三リン酸)は、細胞内に存在するミトコンドリアという器官内で、解糖系、クエン酸回路を経て、電子伝達系で生成されます。コエンザイムQ10はミトコンドリア内に存在するのですが、このATPを産生する過程において必須の物質なのです。

ミトコンドリア内でのエネルギー産生

まず解糖系では、食べ物などから摂取した炭水化物が分解されてできたブドウ糖が、段階を経てピルビン酸に変換されます。この過程で少量のATP(ブドウ糖1個につき2個)が産生されます。次に、ピルビン酸はクエン酸回路に入り、最終的に電子が生成されます。この過程でも少量のATP(ブドウ糖1個につき2個)が産生されます。最後に、生成された電子は電子伝達系に入り、ここで大量のATP(ブドウ糖1個につき、なんと34個!)が産生されるのですが、コエンザイムQ10は、この電子伝達系で重要な役割を果たしています。

電子伝達系でのコエンザイムQ10の役割

コエンザイムQ10は電子伝達系において、脱水素酵素複合体である複合体Ⅰと複合体Ⅱから電子を受け取り、複合体Ⅲへ電子を渡します。この過程は、電子伝達系において重要な過程の一つであり、コエンザイムQ10は酵素の働きを助ける補酵素として働いています。最終的に電子はATP合成酵素に送られ、ADP(アデノシン二リン酸)がリン酸化されてATPが合成されます。

エネルギーの源であるATPは、この3段階の反応系で作られます。前述のとおり、解糖系では2個、クエン酸回路でも2個のATPが産生されますが、電子伝達経路では圧巻の34個ものATPが産生されます。この電子伝達系において、スムーズに行うために必要なのが酵素であり、コエンザイムQ10はこれらの酵素の働きを助けてくれる重要な役割を果たしているのです。たくさんのエネルギーが必要な心臓や肝臓では、いつもコエンザイムQ10が頑張ってエネルギーを作り出してくれているおかげで、私たちは生きていくことができるわけです。